ホームドクター さかいクリニック

糖尿病

糖尿病とは

糖尿病とは血液中のブドウ糖(血糖)が増えすぎる、すなわち血糖値が高くなってしまう病気です。血糖値が高い状態が、数年間続くと合併症をひきおこす可能性が高くなります。この合併症を防ぐことが糖尿病の治療の目的です。

糖尿病の代表的な合併症(とその症状など)

糖尿病性神経障害(両足のしびれ・痛み、立ちくらみなど)
糖尿病網膜症(視力低下、失明など)
糖尿病性腎症(タンパク尿、むくみなど)
動脈硬化(血圧が高い、心筋梗塞、脳梗塞など)
足壊疽(足の皮膚が赤くはれる 足が腐るなど)
歯周病(歯肉の痛み、歯が抜けるなど)

糖尿病の症状

当初糖尿病は無症状のことがほとんどです。
血糖がある程度高くなると、下記のような症状がでます。しかし、これも必ずしも典型的とは言えません。そのため、多くの患者さんが糖尿病の存在に気づかず放置してしまうようです。定期的な健診を受けてチェックしていくことが大切になります。

血糖値が高くなってくると以下のような症状がでます。

1.のどが渇く
2.水をたくさん飲む
3.トイレに行く回数が増える
4.体重が減る、痩せる

糖尿病の治療方法

糖尿病は早期発見・早期治療、そして治療の継続が何より大切です。生活習慣病である2型糖尿病であれば、生活習慣を改めることから始め、薬物療法を用いながらコントロールをしていきます。ただ、これも状態によっては最初から薬を飲むことや入院が必要なこともあります。また、1型糖尿病の場合、当初よりインスリン治療が必要になります。血糖を良好に維持することにより、病気の進展合併症を防ぐことを目的とします。糖尿病の治療方法は主に3種類です。

1.食事療法

糖尿病の治療において生活習慣の改善は重要です。特に体重がオーバーしている方にとって食事療法は欠かすことが出来ないものです。自分の適正エネルギーの範囲内で、三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)をバランス良く摂ることが大切です。脂を控え、食物繊維の多い野菜、大豆製品、海藻、キノコをたくさん摂りましょう。さまざまな食品をまんべんなく摂るようにします。1日3食、食べるようにします。

2.運動療法

食事療法と同様、糖尿病の基本となる治療方法です。運動するとエネルギーが消費されるので血糖値が下がります。さらに長期に続けると、内臓脂肪が減って筋肉が増えるためにインスリン抵抗性が改善し、糖尿病だけでなく高血圧や脂質異常症も改善します。運動療法では、きつい運動をする必要はありません。ウォーキングなど体の負担にならない程度の強度で、毎日ないし1日おきで継続できるものを行います。

3.薬物療法

糖尿病の薬物療法には、経口血糖降下薬とインスリン、GLP-1製剤注射があります。1型糖尿病ではインスリン注射をします。2型糖尿病では食事療法や運動療法で改善されない時に、経口血糖降下薬やGLP-1製剤やインスリン製剤の注射を使います。現在、様々な薬が出来ており効果的な治療が可能です。

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